Total for the last 12 months
number of access : ?
number of downloads : ?
ID 118601
Author
Keywords
エネルギー代謝
ミトコンドリア
GLUT4
TXNIP
Content Type
Journal Article
Description
タウリン摂取が運動能力を高める可能性が多く報告されているが、その明確な機序については十分に明らかにされていない。運動能力には骨格筋の基質代謝能力が大きく貢献しており、特に糖と脂質は運動時の主なエネルギー源であることが知られている。そこで本研究では実験動物に対するタウリン投与が骨格筋の糖・脂質代謝関連因子へ及ぼす影響について検証をおこなった。4 週齢の C57BL/6 系雄性マウスに 3%タウリン水溶液を 3 週間に亘って自由摂取させた後に、骨格筋を摘出し糖・脂質代謝関連因子を測定評価した。タウリン投与が運動中の脂質代謝を亢進させるという報告は多いものの、本研究において脂質代謝に関連する骨格筋のミトコンドリアの量の指標となる CoxⅣや OXPHOS タンパク質発現量は変化しなかった。一方で、骨格筋の糖代謝(糖の取り込み)を負に制御する TXNIP タンパク質発現量はタウリン投与で有意に増加した。そのとき、GLUT4 タンパク質発現量は変化しなかった。本研究の結果から、マウスへの 3 週間のタウリン投与は骨格筋の TXNIP 発現量を増加させることが明らかになった。この TXNIP 発現量の増加が骨格筋の脂質代謝の亢進に関与しているのかもしれない。
Journal Title
Japanese Journal of Taurine Research
ISSN
21896232
24340650
Publisher
国際タウリン研究会
Volume
9
Issue
1
Start Page
10
End Page
12
Published Date
2023
EDB ID
DOI (Published Version)
URL ( Publisher's Version )
FullText File
language
jpn
TextVersion
Publisher
departments
Liberal Arts and Sciences
Medical Sciences