ID | 111213 |
タイトル別表記 | Pb/Cd Ratios in Fresh Snow Derived from Cold Air Mass from Northern North Eastern China and Russian Maritime Province along the Coast of the Japan Sea in Honshu Island and a Long-range Transport Mechanism during Winter
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著者 |
清水, 魁人
徳島大学
兼清, 恵理
徳島大学
西本, 潤
県立広島大学
菊地, 洋一
岩手大学
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キーワード | snow
lead
cadmium
long-range transport
mountains
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資料タイプ |
学術雑誌論文
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抄録 | 粗大粒子の影響を避けるために近隣の地方工業都市から15 km以上離れた遠隔地において降雪・雨の試料を採取した.2014年及び2015年に日本の本州日本海沿いの遠隔地で採取した新雪中のPbとCdの濃度を2010,2014及び2015年に四国の遠隔地で採取された新雪と降雨試料中の濃度と共に報告した.降雪または降雨中の大気塊の起源は後方流跡線上の24時間前の位置から推定した.PbとCdの相関関係から北東中国の黒竜江省-極東ロシア(沿海地方)からの寒気塊に原因した降雪中では[Pb]/[Cd]=27.4±2.8(R2=0.979)が得られた.日本起源の場合の降水では[Pb]/[Cd]=2.8±0.4(R2=0.732)であった.PbとCdの発生地域を推定できる方法を提案した.中国華北,北東中国南部,朝鮮半島,北東中国北部-沿海地方,日本を起源にもつ大気に対するPb-Cd二元系相関図に本州での雪試料中の([Pb], [Cd])をプロットすることで,最も近くの回帰直線を示す地域を発生域に帰属した.無機小球形粒子(φ 1~3 μm)と硫酸塩としてのPbとCdを含むエアロゾル(φ 0.5±0.4 μm)の長距離輸送機構の相違が原因して,両者をトレーサーに用いて帰属した大気塊の起源が相互に異なるケースがあった.その相違は,降雪時間帯の後方流跡線の変動により説明できた.
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掲載誌名 |
分析化学
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ISSN | 05251931
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cat書誌ID | AN00222633
AA11681958
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出版者 | 日本分析化学会
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巻 | 67
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号 | 2
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開始ページ | 95
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終了ページ | 101
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発行日 | 2018-03-03
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権利情報 | © The Japan Society for Analytical Chemistry 2018
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EDB ID | |
出版社版DOI | |
出版社版URL | |
フルテキストファイル | |
言語 |
jpn
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著者版フラグ |
出版社版
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部局 |
理工学系
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