ID | 113978 |
著者 |
水ノ上, 智邦
徳島文理大学
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資料タイプ |
学術雑誌論文
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抄録 | 中国のP2P ネット金融は,誕生してから僅か9 年の間に,年間取引高が約1 兆元にまで成長してきた。2016 年という年はまさに中国のP2P ネット金融が「野蛮成長」の時代を経て,「優勝劣敗」による淘汰の時代へと差し掛かる年であった。本稿では中国のP2P ネット金融の全体像を紹介した上で,P2P ネット金融が直面するリスク,そして政府による規制を紹介する。P2P ネット金融はまさに中国経済のダイナミズムを象徴する新しい産業であり,世界的金融イノベーションの流れにおいてのシンボルでもある。国連が提唱した「金融包摂(Financial Inclusion)」の概念に合致し,今まで伝統的な金融機関から門前払いにされていた個人や中小零細企業に金融サービスを提供するというメリットがある一方,開業したプラットフォームの約40%が問題を抱えているという課題も残されている。本稿の最後に,中国P2P ネット金融の未来について著者らの個人的な意見を述べる。
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掲載誌名 |
東アジアへの視点 : 北九州発アジア情報
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ISSN | 2189549X
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出版者 | アジア成長研究所
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巻 | 28
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号 | 1
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開始ページ | 45
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終了ページ | 61
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発行日 | 2017-06
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EDB ID | |
出版社版DOI | |
出版社版URL | |
フルテキストファイル | |
言語 |
jpn
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著者版フラグ |
出版社版
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部局 |
総合科学系
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