ID | 115373 |
著者 |
水ノ上, 智邦
徳島文理大学
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資料タイプ |
学術雑誌論文
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抄録 | 近年,中国ではオンライン決済とモバイル決済が一気に急拡大した。その理由として,旺盛な起業家精神のみならず,既存の金融機関が敬遠しがちな個人決済業務からイノベーションが起こったこと,さらに金融当局が支援を惜しまなかったことが挙げられる。これにより中国はリテール金融サービスにおいて,一気に最先進国の座に登りつめた。
本稿は,中国の新興決済市場を経済学的な視点から解説する。特に,新興決済機構が利用者の決済口座と資産運用口座をまとめたことを「統合型決済口座」と名付け,日本などで普及している決済機能のみを有する「専用型決済口座」と比較することで,その影響力を説明している。両者は機能上の違いに留まらず,その潜在的な能力において,まったくの別物である。中国の新興決済機構は,決済などのサービスをユーザーに低コストで提供し,収集したビッグデータを用いて稼ぐというエコシステムを確立しつつある。 |
掲載誌名 |
東アジアへの視点 : 北九州発アジア情報
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ISSN | 2189549X
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出版者 | アジア成長研究所
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巻 | 31
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号 | 1
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開始ページ | 34
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終了ページ | 53
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発行日 | 2020-06
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EDB ID | |
出版社版DOI | |
出版社版URL | |
フルテキストファイル | |
言語 |
jpn
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著者版フラグ |
出版社版
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部局 |
総合科学系
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