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ID 97847
タイトルヨミ
ブンサンガタ ネットワーク アーキテクチャ ニ モトズク ダイキボナ コウシュウ ツウシン ネットワーク
著者
松村, 一
資料タイプ
学位論文
抄録
大規模な公衆通信ネットワークは,ライフラインとしての使命をもつほか,さまざまな経済活動を行ううえで必要不可欠なものとなっている.このため,同時接続性,実時間性,高信頼性,が求められている.近年,マルチメディアサービスの発展と低価格の計算機や携帯端末の出現により,公衆通信ネットワークの利用形態が多様化している.このため,さまざまな通信サービスの迅速な提供と経済的な通信コストに対する要求がますます高まっている.このような要求に応えるために,分散型ネットワークアーキテクチャによる大規模公衆通信ネットワークの構築が有効である.
本論文では,分散型ネットワークアーキテクチャに基づく大規模な公衆通信ネットワークの性能特性,ネットワーク構築コスト,ネットワークの信頼性とそのコスト有効性を明らかにするとともに,従来型の大規模公衆通信ネットワークと比較して,低コストで高信頼性を得る分散型公衆通信ネットワークの構成方法について明らかにする.
本論文は,以下のように構成される.
第1章は,緒論として,従来型と分散型ネットワークアーキテクチャについて概説し,分散型ネットワークアーキテクチャに基づく大規模な分散型公衆通信ネットワークに期侍される効果について述べる.
第2章~第4章は,大規模な分散型公衆通信ネットワークの評価に関するものである.まず,第2章では,小規模分散配置した多数のノードシステムから構成される分散型公衆通信ネットワークの呼処理量や呼処理時間という呼処理の性能特性を明らかにする.更に,そのときの分散型公衆通信ネットワークのコスト評価を行うその結果,低コストで‘高い呼処理量と短い呼処理時間を実現するための分散型公衆通信ネットワークの構築条件を明らかにする.
第3章では,従来型の公衆通信ネットワークと分散型公衆通信ネットワークをネットワーク構築コストの観点から相対比較する.これにより,分散型公衆通信ネットワークの経済的効果とその要因を解析する.その結果,従来型の大規模な公衆通信ネットワークに比べて.分散型公衆通信ネットワークが経済的に優位性をもち,それを向上するためのネットワーク構築条件について明らかにする.
第4章では,分散型公衆通信ネットワークの信頼性と,冗長構成削減による信頼性のコスト有効性を明らかにし,従来型の公衆通信ネットワークと比較評価することで,高信頼性で優れたコスト有効性となる分散型公衆通信ネットワークの構成方条件を明らかにする.
第5章は,結論で,本研究で得られた成果についてまとめるとともに,今後の研究課題について言及する.
発行日
2000-11
備考
画像データは国立国会図書館から提供(2012/3。JPEG2000形式を本学でpdfに変換して公開)
フルテキストファイル
言語
jpn
文科省報告番号
乙第1755号
学位記番号
乙工第60号
学位授与年月日
2000-11-17
学位名
博士(工学)