ID 112888
タイトル別表記
A study on Looking at Akogi's faithful and righteous maid statue in the light of the "OchikuboMonogatari"
著者
韓, 春紅 黒龍江大学
資料タイプ
紀要論文
抄録
『落窪物語』は継子虐め譚として現存最古の物語であり、平安時代の継子虐め譚で傑出した座標を占めていると言ってよい。今まで、副主人公と言える侍女阿漕についての研究はあまり多く見られない。しかし、落窪の君のために、身分不相応と言えるほど主君の窮境を救う、他の平安朝物語に見られない大活躍をした阿漕は確かに重要な存在である。しかも、この大活躍は自分の主君に忠義を尽くすことを意味するものである。
そこで、小論においては、『落窪物語』における阿漕の忠義侍女像に関して検討を試みた。まずは、阿漕の人間像を分析してみた。その次には、「後見」としての阿漕への考察を行い、阿漕の最大功績について述べ、最後には、以上の分析を踏まえて阿漕の忠義の特質を解明した。阿漕は落窪の君の一心同体の姉妹のような存在として自らの機転で落窪の君を度々助け、ピンチに陥った落窪の君を救助し、まさしく落窪の君の唯一の良き「後見」また援助者だと思われる。とりわけ、阿漕は落窪の君と道頼との結婚に助力し、最大功績を立てたのである。言わば、阿漕は落窪の君に忠義を尽くしたが、ここで阿漕の忠義の特質と言うのは、絶対的忠義と条件的忠義ということである。即ち、阿漕は絶対的に主君である落窪の君に忠義を尽くしたのだが、何らかの目的性を持っているために、その忠義に条件を付け加え、更に事情の変化によってその忠義を別の形に変えたこともあると言えるのである。
掲載誌名
言語文化研究
ISSN
2433345X
cat書誌ID
AA12844300
出版者
徳島大学総合科学部
26
開始ページ
17
終了ページ
33
並び順
2
発行日
2018-12
フルテキストファイル
言語
jpn
著者版フラグ
出版社版
部局
総合科学系