ID | 226 |
タイトル別表記 | 医学教育の相互行為分析 : 「OSCE」における実践の論理
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著者 |
藤守, 義光
工学院大学
岡田, 光弘
国際基督教大学
寺嶋, 吉保
徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部:徳島大学統合医療教育開発センター
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資料タイプ |
紀要論文
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抄録 | The purpose of this paper is to explicate characteristics and logic of OSCE in medical education using ethnomethodology and video-ethnography. We will first introduce the methods we use, namely ethnomethodology and video-ethnography. then present our findings from activities and logic of practices that we captured in our research. We will then move to our findings that OSCE is neither a simple medical examination nor a simple assessment of medical knowledge. OSCE is collaboratively achieved as a very distinct activity which can not be called other than OSCE in and through the interaction among all three participants, namely, Medical Student, SP (Simulated Patient), and Examiners.
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抄録別表記 | 本研究は,エスノメソドロジー研究,特にヴィデオ・エスノグラフィーという手法によって,医学教育におけるOSCEを分析したものである。あらかじめインタビューなどのフィールドワークを実施した上で,実際の試験場面をヴィデオ録画し,繰り返し検討する形で経験的な研究を行った。論文の前半でエスノメソドロジー研究,ヴィデオ・エスノグラフィ,フィールドワークといった調査の手続きについて詳しく述べた後,後半では,ヴィデオ録画に基づき,OSCEに特徴的な論理について詳らかにした。OSCEは,特有の実践の論理を持つ。たとえば,「身体検査を行うという側面」と「医学知識の評価という側面」を不即不離に合わせ持っている。探求の結果,OSCEが,医学生,模擬患者,そして評価者がそれぞれの関心に基づいて,「身体検査をするという課題」と「試験として成り立たせるという課題」を重なり合わせながら,自分達に望まれているさまざまな役割を協調的に遂行していく形を取っていること,すなわち共同的な諸行為の特有の実践の論理を持った集積として理解できることがわかった。
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掲載誌名 |
徳島大学社会科学研究
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ISSN | 09146377
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cat書誌ID | AN10008607
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巻 | 20
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開始ページ | 57
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終了ページ | 73
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並び順 | 57
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発行日 | 2007-02
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備考 | 公開日:2010年1月24日で登録したコンテンツは、国立情報学研究所において電子化したものです。
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EDB ID | |
フルテキストファイル | |
言語 |
eng
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部局 |
総合科学系
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記事種別 | 論文
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記事種別別表記 | Article
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