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ID 116168
著者
キーワード
初期箱式石棺
型式
分類単位
属性分析
祖型
資料タイプ
図書
抄録
本稿の目的は,日本列島西部の縄文時代晩期後葉~弥生時代前期に属する初期箱式石棺の型式分類を行い,その時空間的様相を検討した結果をふまえ,設定された型式の祖型,受容をめぐる問題を論じることである。先行研究では,各研究者によって異なる基準を用いた分類案が提示されていたが,その分類過程や,分類単位としての妥当性は十分に示されていなかった。そこで筆者は,型式設定にあたり,属性分析を用いることで,分類過程を明示するとともに,安定した分類単位の析出に努めた。結果として,「薄壁式」と「厚壁式」の二大別型式が設定され,前者はさらにⅠ~Ⅲ式に細別された。これらの型式を成立させた背景についても,型式と被葬者に関する情報との関係をみて検討した。つづいて,設定された型式の存続時間幅を,地域・遺跡ごとに検討した。最後に,以上の分析結果をふまえ,各型式の祖型と,各地域での受容に関する問題について論じた。
ISBN
9784903316680
掲載誌名
持続する志 : 岩永省三先生退職記念論文集
cat書誌ID
BC06183874
BC06811933
出版者
中国書店
開始ページ
79
終了ページ
102
発行日
2021-03
EDB ID
フルテキストファイル
言語
jpn
著者版フラグ
出版社版
部局
埋蔵文化財調査室