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ID 116444
著者
キーワード
両側前庭機能障害
bilateral vestibulopathy
動揺視
oscillopsia
ふらつき
unsteadiness
前庭動眼反射
vestibulo-ocular reflex
前庭脊髄反射
vestibulo-spinal reflex
感覚代行
sensory substitution
資料タイプ
学術雑誌論文
抄録
両側前庭機能障害は稀な疾患ではあるが, いったん発症すると体動時のふらつきや動揺視が長く持続し, 患者のQOLを著しく低下させる. 2017年に日本めまい平衡医学会より両側前庭機能障害の診断基準が改定された. 主な症状は, 頭部の運動や体動時に非回転性めまいや動揺視が誘発され, 閉眼などにより視覚が遮断されると身体のふらつきが増強する. 温度刺激検査により両側の末梢前庭機能(半規管機能)の消失, または高度低下を認めることが確定診断に必要である. 一側性前庭機能障害に対して従来から行われている前庭リハビリテーションは, 両側前庭機能障害に対しては効果が限定的であり, 有効な内服治療もないのが現状である. 近年, 新しい治療法として, 人工前庭や前庭感覚代行装置による感覚代行技術や前庭機能を賦活化するノイズ前庭電気刺激が開発され, 今後の実用化が期待できる治療法が報告されてきている.
ISBN
9784865195439
掲載誌名
Monthly Book ENTONI
ISSN
13462067
cat書誌ID
AA11549586
出版者
全日本病院出版会
249
開始ページ
70
終了ページ
75
発行日
2020-09
EDB ID
フルテキストファイル
言語
jpn
著者版フラグ
出版社版
部局
病院